アクティビティREPORT

「方針１：目的から逆算する」

キドリハBaseベース編第2回。(2023年12月)

こんにちは、木戸です。
今回は、Baseの支援の中で大切にしていることについて、お話します。

Baseの運営や、就労支援においては、
いくつかのこだわりをもって支援しています。

中でも、最も大切にしているのが、
「目的（目標）から逆算すること」です。

具体的に言うと、この仕事のゴールはどこか？
その出口をきちんとお伝えしてから作業を開始する。ということです。

Baseでは、様々な種類の作業を行います。
大きく分けても、3つあります。
①PC作業、②軽作業、③その他屋外作業です。

分かりやすいのが、②の軽作業です。

例えば、②の軽作業において、
以前、「木材のやすり掛け＆ニス塗りを行う」という作業がありました。

ただ、なんとなく取り組むと、何の変哲もない木材を、
なんとなくやすり掛けしたり、ニス塗りするだけの作業です。

多分それでも、作業としては成立するでしょう。

でも、この木材は、最終的に組み立てられて、
長田区の商店街にベンチとして設置されます。

ベンチには、高齢の方が休んだり、お子さんも周りで遊んだりするでしょう。

「ケガせず安心して過ごせるベンチにするため」に、
木材のやすり掛け＆ニス塗りをしましょう。
と作業を開始すれば、作業をする意識や姿勢は変わってくると思います。

例えば、先日お受けした、ポスティングの作業がありました。
須磨区のあるエリアに、2000部のチラシをポスティングしました。
②の軽作業＝チラシを折る作業と、③の屋外作業＝ポスティングするという作業が含まれています。

そこで、なんとなく、チラシを折って、
言われたエリアに何となくポスティングする、としても作業としては成立するでしょう。

ただ、このチラシが、
「求人を目的にしていて、チラシを受け取った方が『働きたい』と問合せをしてもらう」ことが目的だとお伝えすれば、
やるべきことは変わってきます。

チラシは、その求人の「強み」になる箇所が一番に目に飛び込むようにチラシを折り、
また、求人のターゲットになる方が多そうな、団地を狙うことが有効と考えられます。

作業の目的を伝える、というのは、そういうことです。
ただ何となく、ではなく、
何の為に行うのか？目的を達成するために、効率的＆効果的に作業を進めるか。
それが、作業ではなく、仕事だと思います。

これは、見学・体験に来られた際にも、必ずお伝えします。
最初は、理解できなくても、繰り返し継続すれば、必ず理解できる。

理解できれば、意識と行動が変わる。
そうすれば、自発的に提案する方も出てきます。

では、次回は、目的を伝えて、
利用者さんから提案してくれた事例を、ご紹介します。

Base（ベース）
木戸